孤高のバラードシンガーの最新アルバムです。
柴田淳「ゴーストライター」
これは前作「親愛なる君へ」でも思った事なんですが、今
作も良い意味で"リスナー&ファンが望む柴田淳"な感じのア
ルバムに仕上がっていると思います。これは私は褒め言葉
のつもりで書いているんですが、非常に良い意味で地味な
アルバムに仕上がっていると。豊潤という言葉が非常に似
合うアルバムと言っても過言ではないくらいに。
あと今回のアルバムはしばじゅんのセルフプロデュースな
んですね♪そこも驚きといえば驚きなんですが。それとア
レンジの大半をしばじゅんにオルタナティブロック適正が
あるという事を世間に知らしめた松浦晃久さんがしていた
事にびっくりしてしまいました!!1曲目の「救世主」は、
オルタナフレーバーが少し感じられるんですが。
1番印象に残ったのは「うちうのほうそく」でした。この
曲のアレンジはしばじゅんにとって"永遠の白馬の王子様"な
塩谷哲a.k.a.SOLTだった訳なんですが、SOLTアレンジだ
から当然ピアノバラードだと思っていたら、聞こえてきた
のはウクレレな感じの(マンドリンだそうです)音色が終
始鳴り響いていた事におもいっきり意表をつかれてしまい
ました!!例えるならば"闇夜を1人で歩いている時、背後
から突然鉄パイプで殴られた"様なあの感覚とでも書けばい
いのでしょうか?SALT=ピアノというイメージがあったの
で、えらい贅沢というかもったいないというか(曲自体は
非常にブルージーな感じが非常に好きなんですけど)そん
な気がするんですが?
あと個人的に好きなのは、極上のポップソングに仕上がっ
ている「透明光速で会いに行く」しばじゅんの真骨頂"重い
世界観の曲を重い歌声"で歌う「蝶」ピアノの音色に乗せて
幸せになりたいという強い決意感が感じられる「幸福な時間」
このアルバムにはロックやヒップホップ、そしてレゲエの
様な刺激的なサウンドというものはないし、前衛的な姿勢
というものもないんですが、ロックやヒップホップ、レゲ
エではなし得る事ができない、バラード&ポップスだから
こそ表現できる豊潤さ&成熟さがこのアルバムには感じら
れます!!
このアルバムは柴田淳にとって最高傑作になったんじゃな
いでしょうか?これは言い切れる!!今が1回目の旬(2
回目がある事を強く望みます!!)だと思うし、ある意味
脂の乗り切った状態なのかな?と。"柴田淳、今が旬!!(
どさくさにまぎれて韻を踏んだんですが)"だと。
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