2009年09月03日

石野田奈津代「60億の涙」

メジャー再デビューアルバムです。

       石野田奈津代「60億の涙」

全体を通して切ない色彩で彩られたアルバムの様に思いま
した。まるでなつのキャッチフレーズである"女を泣かせる
"をなぞるかの様に。
切ない色彩と言えば「ひまわり」以来となるアルバム「わ
たしのうた」
でもそういう風に感じたんですが、「わたし
のうた」
では、なつはリスナーのハートに向けて歌をぶつ
けている&投げつけている印象があるのに対し、この「6
0億の涙」
はリスナーのハートに優しく染み込ませる感じ
で歌を届けている感じがしました。
あと「わたしのうた」から、歌声が変わった気もしました。
なつ本来の伸びやかで透明感溢れる歌声が戻ってきたと思
います。

個人的には年相応な恋愛模様を描いた「恋人」作られた当
初はメジャーレーベルに対してのこんちくしょう節だった
のが、このアルバムの収録曲順に聞いていくと、これから
の音楽活動に対する決意表明の様に聞こえた「波瀾万丈」
そして"忘れられない恋"をテーマにして製作された「永遠」
が印象に残りました。

アルバム自体はとても良い出来だと思うし、何回でも聞き
たいと思える物に仕上がっている様に思うのですが、なん
か"女を泣かせる女"というコンセプトに沿って製作された様
な感じが見え隠れしてしまう気が(メジャーレーベルで活
動していく以上はある程度は仕方ない事なのかもしれない
んですが)するんですが?

個人的にはなつ特有の恋をする事に対するドキドキ感・ワ
クワク感を描いたアップテンポな曲が1つでもいいから欲
しかったかな?




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posted by cozey at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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